軍トップ暗殺は阻止するも…残虐行為の非難に力を スーダン臨時大使

スーダンのアリ・モハメド臨時大使

 4月にスーダンで発生した紛争は、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」によるクーデターの試みに対して、スーダン軍が迅速に対応した。RSFは軍のトップらを暗殺しようとしたが、軍が数時間のうちに阻止した。RSFは今や戦闘能力の8~9割を失った。衝突はまだ続いているが、頻度は限定的だ。首都ハルツームの大部分は軍が掌握している。

 スーダンでは2022年12月、国連などの支援を受けて、暫定政府の評議会が市民側の代表らとの間で、民政移管のための枠組みに合意した。合意には軍とRSFの統合も含まれていた。今年3月、統合のための話し合いが持たれたが、RSF側が拒否し、統合に向けた国内外の仲介は失敗に終わった。4月以降の軍事衝突は、RSFによる軍に対する反乱の結果だ。

 21年10月に軍がクーデターを起こし、軍民共同の統治体制を崩壊させたと指摘されてい

Source: MAINICHI